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写真で綴るアキコの日本滞在 後半

前半に引き続き、自分の思い出として綴っているので細かい部分もあります。軽く流して読んでくださいな。
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01日(土) 早起きして、特急あずさ3号で信州へ。青梅のあたりは紅葉が綺麗でした。でも信州に入ると雪。
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信濃大町駅ではきほちゃんが待っていてくれました。すぐにそのまま温泉へ。雪の露天風呂は気持ちよかったです。温泉の後は、きほちゃんちの近くのおそばやさんに行きました。この辺はおそばで有名なんだそうです。以前は麻も栽培していた地域だそうです。おそばの後は、白馬の方の温泉へ。その後できほちゃんちに行きました。
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山登りをするきほちゃんはここの景色に魅了され、引っ越してきたんだそうです。おうちは寒かったです。大きな家を暖めるのは大変。オスビーの家でもそれを体験済みの私ですが、信州の山の寒さは格別だった。きほちゃんはヒマラヤにも登るような鉄人ですが、素人の私には寒すぎてほとんど眠れませんでした。きほちゃん、次回は湯たんぽの用意をお願いします。またお邪魔しますから。私も梅酒を飲めばよかったのかもね。でも私の場合、お酒を飲むと余計に寒くなるんです。お酒を飲んで温かくなったっていう経験はないです。やっぱりお酒は合わない体質なのかも。

02日(日 翌朝はよく晴れました。
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この景色に山好きなきほちゃんが一目惚れしたというのは、私にもよくわかります。目を瞠るほどの美しさ。こんなきれいな地球、こんなたくましい地球、みんなで大事にしていくのは当たり前のことだと私は思います。私たちを生かしてくれる場所。
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きほちゃんの朝ご飯。
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本当にありがたいです。みんながこうして菜食の朝ご飯を作ってくれるのです。感謝でいただきます!

そしてきほちゃんの運転で、上田のコットン畑へ。リボーンさんのツアーです。東京からの参加者は天ぷら油のバスで来ました。添乗員さんはまめちゃんでした。私たちは現地で合流。綿摘みは初めての経験でしたが、かなり楽しめました。あのほわほわ感がたまりません。みなさんも是非いつか体験してみてくださいな。
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綿摘みのあと、きほちゃんと私は東京に帰る前にもう一軒と、上田の温泉に寄って温まりました。きほちゃん、長い運転、ご苦労さまでした! 

03日(月) 国分寺のけいこちゃんちで久々にのんびり。日本に来てからこれまで睡眠時間が少なかったから、午前中はゆっくりして、荷物の整理をしたりして。お昼はけいこちゃんちの次女いんなちゃんと、近所のうどんやさんに行きました。
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けいこちゃんに言わせると、いんなちゃんと私は似ているところがあるとか。大地に根をはっている感じのところかな。いんな、あきこちゃん大好きっていうメッセージをありがとう。私もいんなちゃん大好きだよー!

04日(火) 昼間、ちょっと時間ができたので、ひろこちゃんちに行きました。この間は女の会でゆっくりおしゃべりできなかったし、だんなさんにもちゃんとご挨拶できてなかったから。
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ヨガを教えているというだんなさん、遊水さんからは、Lokah Samastah Sukhino Bhavantu(全ての存在が幸せで自由でありますように)というメッセージをいただきました。ありがとう!それにしても、ひろこちゃんのveganごはんはやっぱり最高です。

夜はけいこちゃんちで、いんなちゃんと仲良しのすみかちゃんとおしゃべりしました。すみかちゃんとは去年パリで会っていたので、再会できてうれしかったです。

05日(水) せっかく早起きしたのに、成田駅を成田空港駅と間違えて、約束の時間より一時間遅れで神澤さんちのある下総神崎駅に着きました。駅の前のタクシーの下から猫が出てきて、なんだかすごくほっとしました。
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この町の平穏さがうかがわれます。

神澤さんちには二年前にもお邪魔したのですが、あの時と比べるとすごく進化していて、台所には手作りのロケットストーブもあって、かなり快適。
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火と暮らしを共にすることを選んだ人たち。私もその一員。火との暮らしは、一度はじめてしまうとやめられないのでは。火は火傷をするほど熱いのに、火を眺めていると心が温かくなるのです。私と火とのつき合いには、火の持つ威厳さに対する尊重の気持ちがあるんだと思います。

神澤さんとは色々な話をしましたが、すごくショックな話も聞きました。原発からの放射能によって、薪が使えないという話です。木になっている柿も誰も採らないそうです。放射能汚染の怖さをあらためて実感させられるお話でした。神澤さんのおうちでは集めてきた廃材を燃料として燃やしているそうです。



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お昼は、るーりぃの温かいうどんをいただきました!
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そして息子さんたちも一緒にみんなで畑へ。トージバ@神崎と〜じ舎のうじょうで大豆の収穫です!
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大豆は日本食には欠かせないとっても大切な植物です。でも日本の大豆自給率はとても少なくて、農林水産省によれば、2011年の概算で7%だそうです。私が遺伝子組み換えの問題を知った90年代には日本の大豆自給率は2%だったと記憶していますから、当時と比べたら少し多くなりました。詳しくは農林水産省の大豆のホームページにまとめられています。

国産大豆と遺伝子組換え技術
現在、我が国で都道府県が普及奨励している大豆の品種は、全て日本国内で育成された品種か、日本に古くから伝わる在来種です。 これらの大豆品種には遺伝子組換え技術は使われていません。
生産者団体からの問い合わせに対し、農林水産省の試験研究機関及びその指定試験地で育成された大豆品種には、遺伝子組換え技術が使われていない旨の回答が行われています。
大豆のホームページより

大豆の収穫のお手伝いをすることは楽しみにしていたのですが、休憩の後、私は急に具合が悪くなって、力が入らなくなってしまい、後半は手伝えませんでした。その日の夜はロケットストーブの脇にずっと座ってうとうとしていた私でした。
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寝るときには、神澤さんちに住んでいるさのっちが貸してくれた湯たんぽでポカポカにしてぐっすりと寝ました。さのっちは、神崎の寺田本家で朝早くから働いています。仕事がすごく楽しそうです。

06日(木) 午前中はまだ調子悪くてふとんの中にいました。すると、神澤さんちの猫、名前は山田さん、が枕元に来て、じっと私を見つめ、しばらくすると、布団の中に入ってきてくれて、私の顔のすぐ横で一緒に寝てくれました。
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私は安心して山田さんのぬくもりを頬で感じながら少し寝ました。神澤さんたちが昨日の大豆を軒下に干す作業をしている声を聞きながら。
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目が覚めると、お腹の両脇の辺りがすごく張っていて痛くてどうしようもないので、けいこちゃんに電話したら遠隔ヒーリングをしてくれました。その痛さは何なのか自分で内観してね、と言われ、自分のことだと思って色々と考えながらその痛さを感じていたのですが、ちっともぴんとくることがなく、何かなぁと、ぼーっとしていたら、昨日の朝に乗った中央線の朝の電車を思い出しました。

国分寺から新宿くらいまで、超混雑で乗っている人みんなすごく辛そうでした。車両いっぱいに詰め込んで乗るので、ドアが閉まるときは毎回たいへんでした。乗ってくる人は手をドアの上にかけて、ドアが閉まるまでその手を震えさせながら体が外に出ないように踏ん張っているのです。私は荷物があったのでドアの脇にいて、その光景をずっと見ていました。朝の満員電車で揉まれながら毎日通勤している人たち。あの空気の中で我慢して。あれはすごく大変そうだったなぁ。私自身も苦しかったなぁ、と思った瞬間に、お腹の脇の張りが消えました。

そして急に甘いものが食べたくなりました。るーりぃが甘く煮付けたとら豆を出してくれました。それで元気が出て、力が戻ってきました。外に出て、冬の太陽の下で、小豆の脱穀をしました。
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カラカラに乾いたさやから、小粒の小豆たちがポロポロと出てきます。その豆たちに、思いを込めて、脱穀をしました。人々が苦しみや辛さから解放されることを祈りながら。

神澤さんも私も東京の満員電車に揺られて通勤していた時代もあったので、その辛さは体験しています。まぁ、あれも人生経験かもしれませんが、今はああいう電車に乗らなくていいのでありがたいです。

すっかり元気を取り戻した私は、午後の大豆の収穫に参加できました。昨日、収穫しきれなかった大豆と小豆の収穫です。麦踏みも体験できました。
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みんなで麦を踏んでいく作業。とてもたのしかったです。
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ちょっとした発見もありました。
毎度のことですが、神澤さんたちとの話からはたくさんの刺激とインスピレーションが得られます。また次回もお邪魔したいと思います。きっと次もまたおうちが進化をしているんだろうと思います。

夜、るーりぃのおいしいタイカレーをご馳走になってから、私は国分寺に帰りました。駅まで送ってくれた神澤さんファミリー、どうもありがとう。おかげでゆっくりできました。

07日(金) 東京、最後の日です。朝早くから、けいこちゃんと一緒にお互いの大きな荷物を持って中央線に乗りました。けいこちゃんは吉祥寺で降りて、成田空港に向かって行きました。私は東京駅に行って、ロッカーに荷物を預けました。身軽になって、まず新宿に行き、リボーンさんの壹岐さんに頼んで買ってきてもらった屋久杉のカップを受けとりました。若子さんは私に竹素材のマスクをくれました。そのマスクがその後すごく重宝することになるのです。
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それからまゆ子さんは私に竹素材の生理ナプキンをすすめてくれました。私はもう20年近く布ナプキンを使っていますが、竹素材のは使ったことがないので、試してみようかなと思い、どこで売っているのか聞いたら、麻布十番の薬局にあるというので、その足で早速行ってみました。麻布十番と言えば、これまた高校生くらいの時からご縁のあるエリアです。当時はジャニーズの合宿所があったし、上京して最初の仕事はレブロン本社で、十番商店街にはちょこちょこ買い物に行ったりしてましたから、思い出ある場所です。

スロースタイル薬局Likoには色々なものが売っていましたが、時間があまりなかったので、竹素材のものだけ見ました。布ナプキンと長袖Tシャツとキッチンクロスとボディータオルを買ってみました。竹素材(レーヨン)の長袖Tシャツの着心地はよかったです。日本ではうちのパパをはじめ何人もの人からヒートテックというのをすすめられたけど、なんだか自分の感覚ではしっくりこなくて買わなかったのですが、竹のはまぁまぁかも。ただその素材を作る工程については何も知らないので、これから知りたいなって思っています。それにしても、ヒートテックって、自分の体で体温調節する機能を鈍らせないのかな?疑問。

その後は千歳烏山のまりなちゃんのアトリエにお邪魔しました。行きがけにはおそばをごちそうになりました!ありがとう!
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まりなちゃんとふたりだけで会うのは初めてでしたが、お互いにおじいちゃん子ってことで気が合って、いい時間を過ごせました。また会おうねー!またいっぱいしゃべろうねー!まりなちゃんは去年、うちに来たことがあります。猫アレルギーだそうですが、うちでは大丈夫だったとか。マッツとよく交流していたみたい。

東京の締めくくりは、長年お付き合いさせていただいている日本消費者連盟で。日消連のみなさん、遺伝子組み換えいらないキャンペーンのみなさんが菜食の手料理を持ってきてくれました。本当、ありがたいです。懐かしい顔ぶれに会えて、話も弾み、うれしかったです。富山さんからは、子どもたちにつなぐ みんなの食べ方じてん、というご自身が新しく書かれたご本をいただきました。富山さんの台所の写真、参考になります。私もキッチンで使うものは基本的に、木、鉄、石、ステンレス、ガラス、瀬戸物です。プラスティックのもので食べ物に直接使うものはほとんどないし、テフロンも使わないし、電子レンジもありません。そこは同じですねー。富山さんは長い間、市民の立場で運動をしてきた先輩です。学ばせてもらえることは数々あります。これからもよろしくお願いします。
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そういえば、日消連の事務所に着いた時、地震があって結構ゆれたので、みなさん、去年のことを思い出し、電車が止まりはしないだろうかと心配していましたが、東京はそれほどでもなかったようで、都内の電車にはそれほどの影響は出なかったようでした。ただ、揺れた直後はしばらく電話が通じなくなったので、途中まで来てくれていた平野さんは事務所まで来られなくなってしまいました。平野さん、とっても残念でしたが、次の機会にまたー。お米も分けてくださいね。

そして私はお世話になった東京を後に、新幹線で家族の待つ高崎に帰りました。新幹線はだいぶ遅れて東京駅から発車しましたが、駅に着くとパパが待っていてくれました。ありがたいです。

家族編はこの下に続きます。
by akiko-gf | 2012-12-15 10:17 | friend