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生きるってこと - live here and now -

おじいちゃんが市議会議員だったから、うちにはよく人が相談事を持ってきた。

おばあちゃんがお客さんにお茶を出したら、応接間と居間の間のふすまを閉めて、私はおばあちゃんと一緒に静かにして隣りの部屋の話に耳を傾けた。

相談内容のほとんどはこどもに関する事だった。学校のこと、就職のこと、結婚のこと・・・。

おばあちゃんは苦労話の連続ドラマを見てよく涙を流していた。そういうおばあちゃんのところにもよく近所のおばあさんたちが話をしに来ていた。大抵はお嫁さんのことだった。

そういう背景もあって、私という人間は小さいときから「生きること」についてよく考える癖がついた。何かあった場合にはすぐに立ち止まって考えるように努めている。後回しにしようとしても大抵は前に進めなくなるからだ。

おじいちゃんは私の人生についてコツをいくつか教えてくれた。そのおかげもあって、私の人生はわりと平静を保ってきた。人生をドラマティックに飾り付けるような趣味は私にはない。シンプルが一番だと思っている。いま私には特に個人的な悩みはない。

でも、気になっていることはもちろんある。特に気になっているのはこどもたちのこと。こどもはいづれおとなになる。こどものうちに地球で生きることのうれしさたのしさを実感してもらいたいと思う。それには、まわりの環境がとても大切だ。

ウルリカが言った。「子供に複数のお母さんがいたらどんなにしあわせだろう」って。「時々ね、すごく面倒くさくなるのよ。おむつを替えたりするのが」。シングルマザーはやることがいっぱいだものね。

前にも日本で友達が、「赤ちゃんを上から落としたくなったことがあって、自分のことがこわくなった」と話してくれたことがあった。彼女には当時だんなさんがいたけれど、昼間はずっと赤ちゃんと二人っきりだった。彼女は赤ちゃんを放っておいて、家のインターネットでよくオンラインゲームをしていたという。

それから、家庭内暴力に悩んでいる人もいる。言葉の暴力だけでもこどもにとってはかなりのトラウマになる。

こういう世の中の現状に対して、自分に何ができるか、ここ数年考えていた私。

シャースティンから電話があって、木曜の夜、学校を使わないかと提案された。それで、前から定期的にやろうと思っていた「女の会」をやることにした。女の人の話を聞き合う夜。話し相手がいなくて話せなくてたまってしまった話をする夜。

目標は、自分自身と地球との関係をゆるぎなくすることを目指して生きる人を増やすこと。

まずはとにかく自分のことをよく知らなければ前に進めないってことを理解してもらうことに力を注ごうと思っている。
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by akiko-gf | 2007-09-24 16:24 | child