人間味 - human kindness -

今日はまた考えさせられた。長いので斜め読みでどうぞ。

スウェーデンとデンマークを結ぶ電車のトイレは、中にあるボタンを押すと鍵が閉まるようになっているんだけど、よく鍵をかけ忘れる人がいて、私も一度、中に人がいるのを知らないで開けてしまったことがある。あの時は中年の女性で、「あぁ、ごめんなさい。鍵のかけ方がわからなかったの。女の人でよかったわ」とあちらからすぐに謝ってくれたので、気持ちよく済んだけれど、今日は3回も鍵をかけない人を目撃してしまった。

ちょうど座った場所がトイレのドアがよく見える席で、ある中年女性が入った時に鍵をかけていないことに気づいた。鍵をかけると電気が点くから車両のどこに座っていてもわかるようになっている。で、私は心の中で「よし、人が来たら声をかけて開けないように言おう」と準備していた。

ところが、やってきたのが小さな男の子ひとりで、「あっ」と思った時にはもうドアを開けるボタンを押してしまっていた。

「しまった!」と気づいた瞬間、通路を挟んで私と同じ列に座っていた、お母さんらしき女の人とその娘らしい20代だろうと思われる女の子が二人で声を出して笑った。ドアを開けてしまった小さな男の子は、びっくりして、すぐにドアから離れてあちらの方に行った。

私も子どものときに草津温泉で誰かが入っているのを知らずにトイレのドアを開けてしまったことがあったことを思い出した。

男の記憶は、一般的に女より短いと聞いたことがある。まぁ、人によって違うだろうけど・・・。私は男の子の気持ちを想像してみた。開けちゃったことより、母娘に笑われたことは気になるだろうな、と思った。子どもの不幸を笑うなんて最悪だね。

さて、話は続く。

次は子供連れの女の人が鍵をかけ忘れた。そして前の車両から来た男の人が開けてしまった。男の人はとても決まり悪そうだったけど、仕方ない。女の人は開けられてしまってから慌てて鍵をかけた。

そして、3度目。今度は男の人が鍵をかけ忘れた。前の人がかけ忘れたのを見ただろうに・・・・。

ちょうど車掌さんが来たから、「今、男の人がトイレに入ったけど、鍵をかけていない・・・」と言ったら、「あ、ノックして鍵をかけるように言いますよ」と言って、そのようにしてくれた。で、私はすかさず、「もうこれで3度目です。この位置に座っているとわかるから、気が気でない。中にちゃんと鍵をかけるようにって書いておいたらどうですか」と言った。

子どもがドアを開けてしまった時に笑った親子のお母さんが、「中に鍵の印がついているボタンがあるから、それを押せばいいのよ」と私に言った。a0104020_17291886.jpga0104020_17294254.jpg

「私は知っているけど、それに気づかない人がこの短い間に3回もいたんだから、書いたほうがいいんじゃないかって思ったの」と私はその人と車掌さんに言った。

車掌さんは「そうですね~」という気のない返事をした。

私の前に座っていた若い女の子は、「あなたの考え方に同調するわ」という目で私をじっと見た。

車掌さんも、隣の母娘も、「人のことなんて知るかいな」のような態度で、私は内心、がっかりした。

トイレの中に鍵の閉め方の説明など一切なしのスウェーデン。

スウェーデンデザインなんていって、なんでもシンプルはいいけど、なんか人間味がなくなっているような気がする。

私が降りる時、隣に座っていた女の子が買ったサラダを開けたら、ドレッシングが飛び出て、女の子の指がドレッシングだらけになった。サラダの容器も見た目には機能性のあるデザインだけど、実際の使い勝手はかなり悪い。見掛け倒し。

彼女はハンカチも何も持っていないようだったから、持っていた紙ナプキンを差し出した。

「あ、どうもありがとう」

アキコはA型です。夫にはよく「アキコのバッグが重いのは、使わないものをいつも持ち歩いているからだよ」って言われるんだけど、「何かの時に」と思って・・・。結構、役に立つことあるのよ。

アキコはずっと人間味を持ち続けるつもりで~す!

そして言いたいことはこれからもバンバン言っていきます。もう遠慮する年でもないしね。
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by akiko-gf | 2008-06-30 20:46 | senses