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写真で綴るアキコの日本滞在 家族への感謝編

08日(土) 早起きして、パパの運転で晧介のサッカーの試合に付いて行った。場所は伊勢崎。昨年の夏に定年したパパは、孫たちの運転手をするのが楽しいらしい。私が子供だった時は、おじいちゃんがその役だった。世代交代だね。
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晧介は3年生だけど、その日は5年生の試合に加わることになっていた。
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孫とおじいちゃん、微笑ましい。
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観覧席もあるサッカー場での試合は初めての晧介。前半はベンチだったけど、後半はゴールキーパーとして頑張った。入ってすぐに相手チームの選手をちょっと蹴り飛ばしてしまい、イエローカードをもらった晧介。キーパーも楽しいけど、自分でももっとボールを蹴りたいっていう気持ちが溢れ出ている。
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伊勢崎から高崎に帰る途中、晧介おすすめの焼きまんじゅうを食べた。純子の妹のかよちゃんも群馬の人とご縁があって、二人で接骨院をしているんだけど、そこのお姑さんが焼きまんじゅう屋さんをしているんだそう。そこで生まれて初めて、中にあんこが入った焼きまんじゅうを食べてみた。おいしかったけど、やっぱ中に何も入ってないのの方が焼きまんじゅうらしくておいしいと私は思った。高崎に帰ろうとすると、3年生の試合が前橋であると監督から連絡があったと、太郎から電話が入った。晧介が出たいと言うので、ちょっと行くことにした。今度はキーパーじゃなかったから、思いっきりボールを蹴って、帰りの車の中、晧介は大満足の様子だった。スウェーデンの選手、スラータン(日本では、ズラタン・イブラヒモビッチというらしい)のことをよく知っていて、将来はヨーロッパのチームでボールを蹴るのが夢だと言った。夢は大きい方がいいと、私も思っている。自分のやりたいことを見つけ、それを楽しんでやって、元気に健康で生きるのが一番。

ヨーロッパでは、特定のサッカーチームに入れ込みすぎて、気性が荒くなり、相手チームのファンを傷つけたりする人がいて、それはずっと問題になっているし、スウェーデンでも事件が起こったりする。そういうことをする人は、自分の足で立っていない人。人のせいにして生きている人。そういう人が減っていくことを祈っている。

うちの家族は、今はみんな自分の足で立っている方じゃないかな、と私は感じる。流れる空気がいい感じだから。

前橋から、そのまま高崎駅にマーティンを迎えに行った。2003年にスウェーデンの家を出て、岡山の禅寺に修行に行ったマーティンは、あれからずっと日本で暮らしている。お寺を出てからは埼玉に住んでいるから、高崎までは八高線で来られる。前日も日消連の事務所で会ったし、アースデーマーケットにも顔を出してくれたし、今回会うのは3回目。

私の人生はおもしろいなと思う。人にはわかんないかもしれないけど、自分ではすごく楽しんでいる。気に入っている。自分に合っている人生だと思う。
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色々なことが起こるから、それを乗り越えていく。そして自分のことをもっと知ることができる。それが人生。乗り越える度に、だんだんと平和度が増していく。究極の心の平安を目指して生きていく。

たぶん、究極の心の平安は、地球全体のバランスがとれる時に得られるんだろうと思う。そこに毎日、一歩一歩近づいて行くように生きようと、私は思っている。自分の足で立って。

その夜は、伊香保温泉に行った。夕飯の前にみんなで榛名湖のイリュミネーションを見ようと、パパが張り切って予定を立ててくれたんだけど、山に上りかけたら雪が降ってきて、道が凍って、前を走っていた車が次々とスリップして、立ち往生していった。パパはミシュランのスタッドレスタイヤをはかせたばかりだから大丈夫と言って、気をつけながら上り、無事に榛名湖には着いたけど、雪の山は寒すぎて、外に行くのは止めようと意見が一致。チラッと遠目からイリュミネーションを見て、また十分に気をつけながらゆっくりと山を下りた。

まずは温泉で温まり、その夜はパパとママとマーティンとおしゃべりしながらご飯を食べて、ゆっくりした。
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カラオケしたかったけど、外に出るのは寒そうだったし、私は連日の早起きで眠くなってしまったので、早寝した。

09日(日) 早く目が覚めたから、露天風呂に入って朝日を見ながら、今回の日本の思い出を振り返ったりした。また今回もたくさんの人に会えた。私は人に恵まれていると思う。地球には数え切れないほどの人間がいる。私がここで人間として存在している間に会える人数は、宇宙から見たらほんの微塵のようなものなんだろう。だから大切にしたいと思う。
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朝の和食ブッフェ。ここはなるべく近場のものを使うようにしているらしい。そういう旅館が増えているみたい。いいことだと思う。

マーティンを渋川駅に送って、パパとママと三人で洋子姉のお墓参りに行った。洋子姉はパパの妹。妊娠するように70年代初期にホルモン剤を打ったのが原因で乳癌ができて亡くなった。よく私を可愛がってくれた洋子姉だった。もう遠い昔のことだけど。私は洋子姉の死を小学生の時に体験して、家族が悲しむ姿を見て、自分は健康に生きようと思った。そして、健康というのは、体の健康と心の健康の両方が必要なんだということも理解した。
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群馬の名水百選のひとつに寄って、山のお水をいただいた。山に囲まれた群馬の水はおいしいと私は思う。

その後、四万温泉に行った。昔から湯治場だった四万温泉。小学生の時は夏休みの毎におばあちゃんと四万に行って、そこの国民宿舎で夏を過ごした。昆虫採集をしたり、押し花を作ったり、絵を描いたり。おばあちゃんの友達のおばあちゃんたちも来ていて、トマトを洗面器の水で冷やして食べたり、おばあちゃんたちが持ってきた漬け物やお茶菓子を食べたり、いい思い出がいっぱい。アカザという木に障ると赤くなるから気をつけなさいと教えてもらったことを覚えている。おそば屋さんにも行ったなぁ。

そこの宿舎の朝ご飯には必ず生卵がついてきて、おばあちゃんと私は、毎朝ひとつ健康のためにと生卵を飲んでいたことも愉快な思い出。今考えてみれば、おじいちゃんの言っていた、梅干しを毎日ひとつ食べていたら間違いないっていう方が体にはやさしかったのではと思う。塩としそと一緒に天日で干したおばあちゃんの梅干しはしょっぱかったけど、おじいちゃんはいつも感謝で食べていた。最近は添加物づけの梅干しが出回っていて、残念なことだと思う。

今回はパパが最近知り合ったという人がやっている旅館に泊まった。
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着いた時は風花が飛んでいるくらいだったけど、そのうちにぼた雪が降って、夜には積もった。
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温泉で温まって一休みした後、またおいしい夕ご飯。
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どこに行っても野菜の食事がいただける。ありがたいし、うれしい。この旅館もなるべく近場でとれたものを使った手作りの料理を心がけているとのことで、ママはお刺身が食べたかったみたいだけど、山だから海のものは出なかった。

10日(月) 朝起きると、やっぱり積もっていた。
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こんな雪景色が見られるとは思っていなかったから、感激。スウェーデンの家から山は見えないから、日本で山のある風景を見ては、その美しさとたくましさにいちいち感動した。

雪の降る中、唐傘をさしてママと露天風呂で温まった。この旅館には小さな露天風呂が三つあって、家族風呂として使える。長風呂じゃないママは先に上がったけど、私はのんびりして、朝ご飯の時間まで、雪の露天風呂を楽しんだ。木の枝に積もった雪を食べたりして。こういうのを風情があるって言うんだろうなとか、スウェーデンではこういう感じを経験したことないなとか考えたりして。マルモの裸の海は好きだけど、風情があるとは言い難い。どちらかって言うと、チャレンジって感じ。

そして朝ご飯。私は炊いたご飯ではなく、温泉のお湯で煮たというお粥を選んだ。お粥なんて久しぶり。大根の煮付けがとてもおいしかった。
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外の雪を眺めながら喋っているパパとママの後ろ姿を見て、またうれしくなった。よかったねー、と言いたくなった。
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帰りも空と山がきれいで窓から目が離せなかった。考えてみたら、こんなに群馬を満喫したのはだいぶ久しぶり。パパたちに感謝。

その日の夕飯は、ママが私のリクエストに応えて、野菜天丼を作ってくれた。
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またまたおいしかった。こんなにおいしいものばかり食べていたら、スウェーデンに帰って、ホームシックになるかも。

夜には久々にちゃんとテレビを見た。キムタクのプライスレスとスマスマ。

ビストロゲストのSexy Zoneのマウリス葉くんの言葉、人を幸せにしたかったから(ジャニーズに入った)には、ビビッときた。たいていの人は誰かを幸せにしたいということを生きがいにして生きているんじゃないかな。でも、13歳の子からそれを言葉にして言われて、あらためて考えてみた。

パパもママも子供たちや孫たちを幸せにしたいって思っている。それは当たり前といえばそうかもしれないけど、そう思っていてもあんまりうまくいかない家族の関係もあると思う。うちの家族はおかげさまでうまくいっていると思う。まぁ、色々あった時代もあったけど。それを乗り越えて、今がある。

人を幸せにしたいから。

人を幸せにすることには、それをすることによって自分も幸せを感じるってのも含まれていると思う。

11日(火) 朝からママの車で吉井に行った。妹たちに会うために。ママはそこで美容院をやっている。妹夫婦はそこで英語塾をやっている。夕方まで私のために時間をあけてくれたから、道の駅でお花を買って、おじいちゃんたちのお墓参りに行った。妹たちはよくお墓参りに行ってくれているから、枯葉が落ちているくらいで、きれいだった。
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美希葉には原住民的な雰囲気がある。もしかしたら私たちはいつかの前世で、アリゾナ辺りにいたんじゃないだろうか、なんて思ったりもする。だんなのウインはロス出身。お母さん側の方には少し原住民の血が混ざっているという。ウインはお線香が大好きで、よく行っているというお線香屋さんに連れて行ってくれた。お得意様らしく、店主に気に入られていて、おまけにサンプルお線香をたくさんもらっていた。私もいただいた。私も割とお線香好き。

その後で、前橋の外れにあるコストコに行った。妹たちは会員だそうだ。遺伝子組み換えと表示されたハワイ産パパイヤがあるかもしれないから、確認したかった。でも、そこにあったのは、フィリピン産の普通のパパイヤだけだった。遺伝子組み換えではないと表示された豆乳は売っていた。

アメリカでは遺伝子組み換え食品の表示が認められていない。11月の選挙で、カリフォルニア州の市民は、遺伝子組み換え食品表示を導入するための州民投票を行なったけれど、企業側がそれに反対するために大金を使ってプロモーションを行ない、結局、消費者には知る権利が与えられなかった。アメリカの消費者たちはこれからも表示を求めて運動を続けていくという意気込み。日本の表示制度も抜け穴だらけ。ヨーロッパの表示も世界一とは言われても、消費者にとっては不十分。どこの国でも、消費者と生産者が目の見える関係を作って、嘘でごまかさない社会を個人個人が作っていく努力をしていくことが好ましいと私は思う。ぼちぼちでもやっていくことが何かにつながると私は思う。

夕方は猫9匹と暮らしているおんちゃんちにお邪魔して、猫たちと戯れさせてもらった。猫たちの情報網はすごい。最初は私のそばに来る猫はいなかったけれど、しばらくして最初の勇気ある子が私に撫ぜられてくれて、その子が他の部屋にいた子たちにそのことを伝えてくれたんじゃないかと思う。次々に私のところに来て、撫でさせてくれたり、抱っこさせてくれたりした。おんちゃんは、私に、あっこちゃんになつくの早いよって言ってくれた。
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かなり幸せ。

私は猫と暮らすようになって、人間として少しは謙虚になって、柔軟になったと思う。まぁ、まだまだ道のりは長そうだけど。

12日(水) 最後の日。朝から半日くらいかけて荷物の整理をした。ずっと移動移動だったから、何がなんだかわからなくなっていた。いただいたものもあるし、買ったものもあるし。詰めてみたらスーツケースはパンパンで、重量オーバー!こうなるとは予想していたけど、そんなに重いものはないはずなのに。何度も詰め替えてみたけど、やっぱり重すぎる。でも仕方ないから頑張って持っていくことにした。荷物は大きなスーツケースと大きなリュックサック。リュックサックは機内持ち込みにするつもりで、重たいものと壊れ物は全部そっちに入れた。かなり重くなって、ヤバいなぁ、とは思ったけど。道場の計りで量ったら、スーツケースは23キロギリギリだった。もう何にも容れられない。

夕方、パパたちと市内にある温泉に行った。アカスリをしてもらうために。韓国人の金さんがアカスリとオイルマッサージをしてくれた。この旅の疲れもこれまでのアカもきれいにしてもらって、すっごくすっきりした。帰りにはお寿司屋さんによった。私は魚も貝も食べないけど、お寿司は好きです。
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ベジでも食べられるものはちょっとはあるんです。

とにかくたくさんのおいしいものをいただきました!ごちそうさまでした!

日本の食べものの国内自給率が上がっていくこと、それから、日本の食文化の火を絶やさないようにする人が増えていくこと、心から祈っています。

自分の感覚を大切にして、五感を鈍らせないようにして、感謝の気持ちを忘れず、まわりと調和しながらも、自分の足で立っていくこと。そして、自分と平和の関係を持っていくこと。私はこういうことを真ん中にして、生きていこうと思います。現実からも目をそらさずに。

13日(木) 朝早いバスで成田空港へ。駅まで送ってくれたパパ、お弁当と干し柿を持たせてくれたママ、どうもありがとう!成田ではやっぱり荷物が重すぎて、二つの荷物を預けることになった。でもよかった。

毎日、本当に充実して、無駄な時間のない、素晴らしい滞在となった。

太郎の長男惣太と話す時間がなかったことは残念だったけど、これからもスカイプで喋ろうねー!英語で喋ってもいいよー!
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成田に向かうバスの窓からは富士山がよく見えた。

さようなら、日本。またねー!
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青い地球。
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コペンハーゲン空港は雪だった。
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ルンドからの仕事帰りにコペンまで来てくれたダウ゛ィッドに感謝。
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正直言って、ひとりじゃ持って帰れなかったかも、雪道の中、重いスーツケースを引きずって、重いリュックを背負って。

やっぱり持つべきは友!

家族と友達に感謝感謝の日々です。

今後ともどうぞよろしく!
by akiko-gf | 2012-12-15 06:40 | family