年を感じさせないふたりと

久しぶりにストックホルムに行ってきました。

もうひとつのノーベル賞と呼ばれるライトライブリーフッド賞の2007年受賞者、ルイーズさんとパーシー・シュマイザーさんご夫妻が来たからです。
a0104020_15433559.jpg
ルイーズさんによれば彼女は83才、パーシーさんは85才だそうです。これまでに何度か色々な場所でお会いしましたが、いつも変らずお元気で、力強いお話をしてくれます。

シュマイザーご夫妻はカナダでナタネ栽培をして暮らしていたのですが、ご自分たちで丹念に育て、育種してきた種を、遺伝子組み換えナタネによる汚染で、すべて失いました。その上、遺伝子組み換えナタネの特許を持つ農薬会社モンサントに、特許権侵害で訴えられたのです。

裁判には大変な費用がかかることから、北アメリカのほとんどの農家さんたちは大企業に訴えられたら泣き寝入りしていたのですが、パーシーさんはルイーズさんと話し合いをして、家族に支えられながら、農家の権利を守ることの重要さ、生物多様性を守ることの大切さ、そして、生物特許を認めることの間違いを指摘するために、立ち上がり、何度も裁判でたたかった経歴を持っています。

裁判中は、ルイーズさんや家族が企業に脅されたこともあって、怖い経験もしたそうですが、お二人は世界中を回って、その体験や遺伝子組み換えの問題について、多くの人にお話を続けてくださっています。日本でも何度かお話をなさっています。

今回は、ストックホルムにある国会議事堂の一室で、農業についてのセミナーがあり、そこで他の受賞者たちとお話をしてくれました。
a0104020_1614124.jpg
その夜にも市民団体が主催したお話会がありました。国会は招待者だけでしたが、夜のイベントはオープンだったので、会場はそれなりに埋まっていました。
a0104020_16194316.jpg
前日にはノルウェーでお話をしてきたそうですが、翌日の朝にはカナダに帰るということで、いっぱいのスケジュールだったようです。
a0104020_3374570.jpg
おうちに帰ったらガーデニングをするのが楽しみ、とルイーズさんは言っていました。

今、アメリカでは未認可の遺伝子組み換えコムギが見つかって、世界中のニュースになっています。パーシーさんを訴えたモンサント社のものです。アメリカの団体はその件でモンサントを訴える裁判を起こしています。

平和な世界を望んで生きていますが、これまでに人間が地球で生きながらつくりだしてきたものによって起こっている問題は、今現在も人を苦しめています。

原発も同様。
a0104020_16343267.jpg

[PR]
by akiko-gf | 2013-06-13 22:34 | GMO