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思いやり素材 - thoughtfulness - 心づかいを感じた瞬間

思いやり素材 - thoughtfulness - 心づかいを感じた瞬間_a0104020_503495.jpg朝早くブリュッセルから帰ってきた私を迎えてくれたニンナの手作りケーキ!「できるだけKRAVの材料で作ったわよ」。

KRAVはスウェーデンの有機認証です。

ニンナと私はなんでも話す。

ニンナ:「GMOフリーの会議はどうだった?」

アキコ:「まず、みんなの元気な顔が見られてうれしかった。この会議は今回で3回目だったんだけど、GreenpeaceとかFoEの人たちも来ていたし、よくメールで情報交換をしている人たちに会えて、おしゃべりに花が咲いたよ。それから、参加自治体の数が増えていてとてもよかった。日本からは北海道の道庁の人がサテライトを通して参加したんだよ」

ニンナ:「ヨーロッパだけじゃなくて、世界から参加したのね」

アキコ:「うん。遺伝子組み換えの栽培をしているアメリカにも、GMOフリー宣言をしている地域があるんだよ。エチオピアやインドからの参加者もいたよ」

ニンナ:「あ、インドといえば、夕べのニュースで、遺伝子組み換えコットンの種を使ってしまって、収穫がなくなって自殺する農家の人があとを絶たないって報道があったわよ。一日に何人も自殺しているって」

アキコ:「スウェーデンのニュース番組で報道されたの?」

ニンナ:「テレビのニュースで。インドのコットン農家の娘さんたちがインタビューされていたわ。農薬会社のモンサント社から買ったコットンの種をまいて、収入がなくなってお父さんが自殺してしまったって。親を亡くした彼女たちはこれからどうするのだろうかって」

アキコ:「会議に来ていたバンダナ・シバさんの話では、一日に10人くらいの自殺者が出ているんだって。この10年で150,000人のコットン農家の人が命を絶ったって聞いて、本当に深刻な問題だなって思った。遺伝子組み換えのコットンは、殺虫性があるんだよ。そういうコットンが栽培されないようにするには、私たちがそういうのを買わないようにして、インドの農家の人たちにも私たちの声が届くようにできればいいんだけど、布には表示が義務付けられていないから難しい。遺伝子組み換えのコットンは、インドだけじゃなくてアメリカやオーストラリア、中国なんかでも栽培されているんだよ」

ニンナ:「やっぱり素材もKRAVのものを選ばないとだめだね」

アキコ:「一番いいのは、有機栽培でフェアートレードのものだよね。そういうコットンが増えるように、自分でもできることをしなくちゃ」
by akiko-gf | 2007-04-21 15:00 | GMO