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平等のとらえかた

ここに住んでそろそろ17年目になるけど、うっかりしてしまうことはまだまだある。例えば、今日・・・。

今日はスローフードの役員会議があった。そこで、ホームページに役員それぞれのちょっとした自己紹介文を載せることについて、「なんでそれが必要なのか」という質問が出た。

私たちがこの地域でスローフードを立ち上げたのは、ただ単に食べもののことだけではなくて、この地域に安心や信頼関係を築いていくということも含んでいるのだし、スローフードには多様性を守っていくという意味もあるのだから、これに関わっている背景の違う私たちのことを紹介することは大事なことだと思うと私は言った。代表のポールも私と同じ意見だった。ポールと私はスウェーデン人じゃないからなぁ・・・。

とりあえず、みんなが自分で書いたものが揃うまで公開はしないということになったけど、私は会議のあとで考えた。気になったから。そういえば、スウェーデンの人は自分のことを人にあまり言いたがらない。それから、自分のことを言うと、それを「自慢している」という風にとる人も少なくないらしい。だから、そういうことも考えると、言わないほうが無難だということになるらしい。ぎゃー、面倒くさい、人がどう思おうといいじゃん、と今までの私なら言っていたところなんだけど、最近はちょっとばかし考えるようになった。

それで、今夜は数人の100%スウェーデン人(両親が混じりのないスウェーデン人)に電話をして聞きまわってみた。書きたい人だけ書いたらいいんじゃないかという意見もあった。でもそれならだれも書かないほうがいいんじゃないかというのが私の考え方。

「平等」の解釈の仕方の違いになるのかな。

個人個人の勝手にさせるのを平等とするか、みんな書くけど、内容はそれぞれの書きたいように書くのを平等とするか。

なんか文章がまとまらないのは、私自身が今、ちょっと混乱中だから。

あぁ、面倒くさい。というのがやっぱり私の本音だな。役員の面々はみんなそれぞれの個性があって、私はとてもいいメンバーだと思っている。だからこそ、みんなのこと、ちょっと書いてあったらすごくいいと思うんだけどな。

私が二年間、取り仕切ってきた(私が管理人だから)、スウェーデンの遺伝子組み換えフリーゾーンのホームページは、そう考えると結構すんなりうまくいったな。だれも文句言わないで自己紹介文送ってくれたし。

さてと、今回は何を学ぶのかな。
by akiko-gf | 2010-02-14 23:24